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病気について

アーユルヴェーダの体質分類に伴って、体質によって起こりやすい症状や病気について少し紹介させていただきました。
しかし中には色々な症状を複雑に抱えられて「これらのページでは自分に当てはまるものがなかった」と仰る方もおられると思います。
そのように複雑に症状を抱えられた方、慢性病となっている方の原因と呼べるものとして多く当てはまるものが、東洋医学でいう血の停滞「瘀血」と水の停滞「痰湿」です。東洋医学では、体液の停滞が起こると様々な症状を引きおこし、かつ治りにくいとされるため、慢性病にはこの2つの体液の停滞を考慮します。
ここでは血の停滞「瘀血」と、水の停滞「痰湿」について、お話させていただきます。

血の停滞「瘀血」

「瘀」は淀んでいる状態のことを指します。
瘀血(おけつ)とは、いわゆる血液ドロドロ状態のことです。血液がドロドロになり血行が滞ると、痛みや血色の悪さ、腫物やできものができるといった症状が出てきます。 一般的な特徴はそれらのものとなりますが、血液の停滞は他の生理物質の停滞にもつながるため、正に万病の本と言えます。
ここでは一般的に言われる瘀血になる原因と症状、そして瘀血と関係していると考えられる病についてご紹介させていただきます。

瘀血になる原因

瘀血になる原因は、大きく分けて4つです。
※タイトルをクリックすると詳しい文章が表示されます。

  • ここでいう熱は単純な発熱も含みますが、各種炎症症状の他、普段水分摂取が少ない、辛いものや熱になる食べ物の過食などにより、体内の水分が少なく乾燥傾向になっている状態も含みます。そうすると血液の水分が少なくネバネバ状態となり、血液の停滞につながります。高血圧による脳梗塞が代表的な例と言えます。

  • 冷えて血行が悪くなり、血液の停滞となります。冷えて起こる神経痛などが代表的な例と言えます。

  • 体力が不足すると血行も悪くなり、それが血液の停滞につながります。慢性疲労から代謝が悪くなり、血行障害になるといった形です。

  • 血液以外の体液の停滞も、血液の運行を阻害するために、血液の停滞につながります。
    この場合は水の停滞の症状も加わるため、あらゆる身体的不調を訴える場合が多いです。血液停滞症状に加え、むくみ、下痢、身体の重さ、雨天や湿気で症状悪化などが基本ですが、停滞する部位により食欲不振、動悸、喘息、咳、めまい、頭痛、重苦しい痛み、皮膚炎(ジュクジュクしている)など、様々な症状が出現します。

瘀血による症状

瘀血の基本的な症状は以下になります。

  • 部位の変化しない痛み、刺されるような強い痛み
  • 腫物、腫塊
  • 皮膚がザラザラになる(サメ肌)
  • 紫・暗赤色など血行障害を表す色が皮膚や舌に現れる
  • アザが多くなる
  • 月経痛(特に月経前~中の痛み)、血の塊がでる

瘀血が引き起こす病

瘀血の症状の基本的なものは上記になりますが、癌、脳梗塞、子宮筋腫など、腫塊を形成するもの、血液の停滞が引き起こすものは全て瘀血として捉えます。

瘀血の治療

血行が改善されると痛みが改善されるので、鍼灸によって痛みを緩和し、全身を整えることで血行障害が起こりにくい身体になるようサポートします。

水の停滞「痰湿」

体液の停滞を「痰湿(たんしつ)」といいます。
人の身体は水分が70%を占めているため、水の停滞は代謝に大きな影響を与えます。そのため痰湿は治りにくく慢性化しやすいと言われます。体質的にはカファ体質者が痰湿に最もなりやすいと言えます。

痰湿になる原因

痰湿になる原因は、大きく分けて4つです。
※タイトルをクリックすると詳しい文章が表示されます。

  • 疲労や病気などにより、身体の水分代謝機能が低下することで生じます。

  • 水の過剰摂取により、水の停滞が起こります。

  • 栄養分が豊富なものや、粘液質のもの、濃いもの、糖分が豊富なものなどは、痰湿を形成しやすいです。代表的なものとして、脂っこいもの、牛肉、豚肉、牛乳、アルコール類、ジュース、ヨーグルト、ケーキ、アイスクリーム、ナッツ類などがあります。

  • 多湿な環境に長く居ると痰湿を形成しやすくなります。

痰湿による症状

瘀血の基本的な症状は以下になります。

  • 身体の重だるさ
  • 下痢
  • 浮腫
  • 多湿な環境や雨天時に悪化

また停滞する部位により、様々な症状が出現します。

  • 食欲不振、嘔吐
  • めまい、頭痛(重い痛み)
  • 皮膚炎(ジュクジュクするもの)
  • 神経痛(重い・だるい痛み)
  • 動悸、喘息、咳(痰が絡む)
  • 関節痛(重い・だるい痛み)
  • 腫瘍 など

痰湿が引き起こす病

上記の症状からも推察できますが、アレルギーによる病の多くは痰飲によります。
アレルギー反応は体に過剰に溜まった水分を外に排泄しようとする反応として捉えます。
そのためアレルギーを治したい場合は、水が溜まっている体内環境を改善しなくてはなりません。
アトピーによく食事療法が推奨されるのは、そのためです。

痰湿の治療

鍼灸を用いて水分代謝を良くする体内環境へと整えます。
また同時に食事をはじめとした生活習慣を見直す必要があります。
上記にあるように、痰飲の原因となる食べ物の多くは現代人に好まれるものです。
食事を見直し、痰湿を作らない努力も必要となってきます。

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