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心について

トリグナ(心の3属性)について

インドでは悪が栄え、善が廃れた時に真実と正義を確立するために、「アヴァターラ(神の化身)」が降臨するという伝説があります。今から約5,000年前、8番目の神の化身として降臨したクリシュナが、真実の教えとして説いた話の中で「心には3つの属性がある」と説明しました。

心の3属性をそれぞれサットワ(浄性)・ラジャス(激性)・タマス(鈍性)と呼びます。この3属性は自然界の力と対応しており、それぞれ創造=ラジャス、維持=サットワ、破壊=タマスとなります。
宇宙は創造主の「思い」で創られたと言われており、私たちの思いはそのまま創造・維持・破壊の性質を孕むと言われます。そのため心の在り様はとても重要であるとヴェーダの哲学では説いています。

当院では、まず治療者自身がサットワ(浄性)の心が出る人間を目指し、治療のみならず、皆様に良い影響を与える治療師を目指しております。
技術のみならず人間性をも向上させ、体と心の癒しを提供できますよう努力いたしております。

「病気は自らの心が作り出している」というヴェーダ哲学の考え方に、とても共感いたしております。もし健康の在り方や病を見つめる上で、ひとつのヒントとなりましたら幸いです。

心の3属性の在り方

3つの心は誰でも全て持っているとされ、どれかがなくなるということはありません。どの心を一番大きくしているかで、その人に表れてくる心の性質が決まります。

トリグナ(心の3属性)と、トリ・ドーシャ(体の3体質)との関係

心の3属性は、体の3体質とも関係しています。
サットワ(浄性)は、全体の調和をもたらす心なので、どのドーシャにも関係しません。
この心が大きければ心身共に調和が生まれ、病気になりにくくなります。

ラジャス(激性)は、激しく活動的な心なので、ピッタ(火)体質者が最も大きくなりやすい心です。
タマス(鈍性)は、怠惰で不活発な心なので、カファ(水)体質者が最も大きくなりやすい心です。
ヴァータ体質者は揺れ動く心が特徴なので、ラジャス(激性)とタマス(鈍性)を行ったり来たりしています。

サットワ(浄性)-維持の力-

サットワ(浄性)の心はいわゆる「徳」の性質で、誠実・離欲・清浄・慈善・謙遜など、良い心の性質を指します。
プラス・マイナスなどの二元性に左右されない、超ポジティブな心です。
自然界においては維持の力とされています。実際、この心がある事で私たちは他者と調和のとれた関係性を築くことができます。
また自分自身の健康を維持する心でもあります。
生命活動においては調和をもたらす心となります。

ラジャス(激性)-創造の力-

ラジャス(激性)の心は激しい性質で、損得の心・競争心・欲望・激しい努力・焦燥などの心の性質を指します。ポジティブ、肯定的な心です。
自然界における創造の力とされています。実際、この心によって私たちは物事を拡大・発展させることができます。ただし激しい性質なので、周りに迷惑をかけたり、傷つけてしまうこともあります。
また無理をしてしまい、自らを傷つけてしまうこともあります。
生命活動において、活動を起す心となります。

タマス(鈍性)-破壊の力-

タマス(鈍性)の心は鈍い性質で、自己中心・怠惰・暗愚・無気力など悪い心の性質を指します。ネガティブ、否定的な心です。
自然界における破壊の力とされています。実際、この心が大きいと私たちは他者との関係を破壊し、そしてストレスによって自らも破壊していきます。
生命活動において、睡眠や休息を起す心となります。

※現代は人類はタマス(鈍性)の心が支配的となっており、多くの人がこの心の性質で自ら苦しんでいるとされています。あらゆる病気を生み出すのもこの心で、現代、多くの病気が蔓延しているのも、ヴェーダの哲学ではこのタマス(鈍性)の心が人類の中で支配的になったからだと考えられています。

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